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幸絵010『クリスマスの哀願ストアにてⅡ』

え・・これを着るんですか?

「え・・・
 これを着るんですか・・・?」

赤いコスチュームを手に取り、
それを手渡した人物を見つめ返した。

二代目店長

 

頼みの主は哀玩ストア店長、
室山武弘42歳。

彼に連れ従い、
幸絵は倉庫横の会議室に案内されていた。

室山武弘は
哀玩ストアの現会長である室山平八の長男であり、
そのやり手の先代店長跡を継いで店長2年目となる。

東京にいた頃に知り合った妻と、
高校生の娘と
小学生の息子を持つ。

古参の店員からは
二代目は頼りないと揶揄されてはいるが
幸絵は
どことなく彼を憎めないでいた。

半年前の面接の際に
知久土町に生まれ、
大学から東京に移り住み、
そのまま就職していた経歴を聞かされている。

平八の事業拡張のサポートの為に、
二年前、知久土町に戻ってきていた。
東京の営業マンだったことも有り、
能弁で切れ者を思わせる。

けれども口ばかりで、
実行力は平八の足元にも及ばない、
帰郷の理由も
リストラであったことを確かな筋からの情報と
店員たちは噂していた。

幸絵を頼る今回の理由も
それを裏付けるような案件だった。

「ごめん・・・、
 当日販売のケーキの発注数量を間違えちゃって・・・。」

「え・・・これ、
 注文予約のケーキじゃないんですか?」

そこには100個以上も山積みにされた
クリスマスケーキの箱が並んでいた。
本来数個あれば良い
当日売りの高級ケーキを発注ミスをしたのだという。

「何かの間違いだと問い合わせたんだけど・・・。」

山となったケーキの箱を見て
業者に問い合わせたのだが伝票を突き付けられ、
間違いはないと言い切られ、
全て、売れ残れば50万円以上の損失になるという。

「ゆ・・幸ちゃん、
 何とか手伝ってくれないか・・・?」

額に浮かんだ汗を
何度もハンカチで拭いながら
室山武弘は幸絵に助けを求めた。

会長や店長に気づかれぬように
業者と共にこの会議室に運び込んできていた。

「う~ん・・・困った。
 お願いだ・・・
 幸ちゃん・・・
 手伝ってくれないか・・・?」

その顔は気の毒なまでに
うろたえていた。


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幸絵009『クリスマスの哀玩ストアにてⅠ』

帰宅時間迫る

”ありがとうございました!
 またのお越しをお待ちしております。”

幸絵の明るく元気な声が
哀玩ストアに響いていた。

”あ・・・
 三時五十分・・・。”

クリスマスイブの
ストアはいつもより来客数が多く感じていた。

唯、幸絵はそのピークは、
過ぎつつあることを感じていた。

というのも、
買い物客の顔ぶれを見ると
それもクリスマスイブの影響なのか
少し、早めに夕食の
買出しをしているようだったからである。

”あと、
 四十分・・・
 がんばらなくちゃ・・・”

幸絵の今日の勤務時間は
早番の午前7時半~午後4時半。

この様子なら
恐らく午後4時半を回るころには
落ち着いてくるだろうが
完全には客足が途絶えてはいない中
帰宅するのは少し気が引けた

”でも、今日は・・・”

幸絵は今朝のことを
思い出していた。

クリスマスの朝Ⅶ

”えっと・・・
 ご朝食、ご昼食のこと・・・
 帰宅時間・・・”

愛する夫のために
伝言板をしたためていた。

”ケーキは御夕食の時に
 幸絵豚を虐めて頂きながら
 召し上がって頂きたいこと・・・。

 うーん・・・
 あと、何か
 お伝えしなければ
 ならないことはあったかしら・・・?

幸絵は悩んでいた、
それは初めての性交をお願いすることを
記載するべきかどうかであった。

”うーん・・・と・・。
 きゃっ・・・もう時間が無いわ・・・”

既に7時を過ぎようとしていた。

伝言

うん・・・、
御聖液様の拝領は
直接、お願いしたほうがいいでしょう・・・

やはり
残虐拷問実験体として
耐え抜いたご褒美として・・・

うん・・・。”

幸絵は悩んだ末、
マゾ妻としてあるべき姿を思い起こし
子種の拝受することの伝言は控えた。

”やっぱり、今日は・・・
 特別な夜になるかもしれないから・・・ 
 ストアの皆さん
 ごめんなさい・・・
 お正月はまたがんばります・・・。”

幸絵はストアへの後ろめたさを
感じながらも、
心は今晩の愛しい夫とのやりとりに
思いをはせていた。

近づく店長と迫る終業時間

”ああ・・
 愛しい幸絵加虐生殺自在主様・・
 あと、もう少しで終業時間です・・・。
 
 どうか
 お待ちくださいませ・・・
 すぐに帰って
 御夕食をお作り致します・・・。”

殆どの下作りは
昨夜のうちに済ませてある。
火を通すことのない野菜や生もののみ
新鮮な食材のみを
今日購入して帰るつもりだ。

「いらっしゃいませっ・・・」

料理の段取りを思い描いていても
彼女の手は
いささかも止まることはなかった。

「幸ちゃん、ごめん、
 頼みがあるんだけど・・・。」

幸絵が振り返ると
そこには店長が顔色を変えて
駆け寄ってきていたのが目に入った。

何か悪い予感がしたが、
努めてそれを感じさせないように
幸絵は店長に返事をした。

「はいっ・・
 あの店長、
 どのようなご用件ですか・・・?」

幸絵はいつもの
明るい笑顔を浮かべて
店長の言葉を待っていた。


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