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幸絵027『幸絵クリスマスの葛藤 来訪者』

ガチャッ・・・・・!!

ガチャッ!!
誰も訪れるはずのないドアが
いきなり開いた。

「ちょっと幸ちゃんっ!!!
 いるのぉっ・・・?!」

「・・・えっ!」

来るはずは無いと
思い込んでいただけに
幸絵は驚愕した。

”背中に刺青した
 ご誓約文字を見られるっ!!”

頭と袖を通す時間は無い、
幸絵は咄嗟に
胸の刺青と極太のピアスを穿った乳首をサンタ衣装で
額の刺青を左手で隠し
振り向いた。

マゾ豚 誓いの刺青

「なんなの・・あれっ!」

「たっ・・滝沢さん・・・!?」

怒りの形相で現れたのは
哀玩ストアに勤続して10年を超える
売り場主任の滝沢敏子だった。


<あとがき>

幸ちゃん、ピンチ!!!

体調はほぼ復調しました。
でも明日からまた仕事・・・。

土日が
過ぎることが
なんて早いことなのでしょう・・・。

拍手ありがとうございました!!!
明日も更新予定です。

ふぃがろ
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幸絵026 『幸絵クリスマスの葛藤 近づく影』

午後四時、
夕食のは早い港町にある
哀玩ストアは最も繁忙を極める時間帯だった。

普段なら
会議室に訪れる人はない。

幸絵が
ここで着替えてしまおうと
思ったのも
それに油断を覚えたからだった。

近寄る人影

けれども、
それがまさに
油断であったことを
幸絵は知ることになるのだった。

幸絵の着替える会議室に
近寄る人影があった。


〈あとがき〉
長らく、更新できませんでした。
すみません。
みなさん、
体調には気をつけましょう。

まさに油断大敵。
油断していたわけではないのだけれど・・・。

拍手ありがとうございました。

体調不良なふぃがろ

幸絵025『幸絵クリスマスの葛藤 囚われた心』

会議室に差し込む
日差しは
ほぼ平行に傾き
オレンジ色を更に強めてきていた。

もうすぐ
日暮れが近い。

愛しい夫に奉仕出来る時が
迫ってきているのは
幸絵にとって
本来はとても
待ち遠しく心浮き立つものがある。

けれど、
今、幸絵の胸に去来するのは
時間が惜しい、
もっと時間があれば、
という本来の願いと異なる
悲しい矛盾であった。

制服のシャツを脱ぎ去った
幸絵の白い胸に傾いた日差しが
反射した。

”家畜妻”

と刻まれた刺青が
支配者の如く
美しく反射する白い乳房への
他の者の介入を許さない。

その支配の印を見たならば
きっと男は退き、
女は蔑む。

それは
幸絵の愛しい夫への愛の印。

幸絵が何故
この印を穢れの無い
その白い肌に刻んだかは
いつか別の機会に物語ろう。

”伸びるけれど・・・
 やっぱり・・・
 小さいな・・・。”

もうちょっとだけ、大きければ・・・

両腕を通し
意外と伸縮性のあるサンタ衣装の
感触を確かめながら
幸絵は思った。

着替えることは
決めたことなのだから
もうそれはいい。

肝心なのは
身体の線がどれくらい
その凹凸を際立たせてしまうかであった。

会議室の片隅で


”どうか・・・
 目立ちませんように・・・”

幸絵は愛する夫に
下着を着けないことを
人間廃業の折に誓っていた。

彼女の愛らしい乳首、
そしてそれを
禍々(まがまが)しく穿ったピアスを
浮き立たせてしまうことが
どれほどのものなのか
幸絵の懸念はそこにあった。

余りにも目立つならば
何らかのその措置を取らざるを得ない。

幸絵の心は
そのことに囚われはじめ
忘れ得てはならない気掛かりへの
関心を薄れさせていた。

--------------------------------

あとがき

人は気に掛かることがあると
そのことに囚われ
その他のことを疎かにしてしまいます

やはり、
それは恋愛でも同じで
どこかに気に掛かる人がいると
本当に大事な人のことを
疎かにしてしまうことを思います

男は沢山の愛を持つけれど

唯その許容には
限りがあって
そのことに気づくのは
疎かにされた人なのかもしれないことを
男は気づきたくないのだろう

・・・と自己反省
なんだかにゃー

Ps
拍手ありがとうございました。
ココアちん、コメントありがとね。

ふぃがろ






幸絵024『幸絵クリスマスの葛藤 迷い』

”どうしよう・・・。”

サンタ衣装に着替えるにしても
着替えないにしても
時間はない。

”手伝うことには
 変わりはないのだけれど・・・
 でも・・・。”

ストアの制服のままであれば
サンタ衣装よりも盛り上がりに欠くことは
容易に想像できた。

店長もそれを思って
この衣装を用意したのだろう。

”う~ん・・・。”

幸絵は悩んだ。
恐らく店長は今、
店の出入り口付近のフロアで、

”・・・また、
 何を始めたのだろう・・・?”

と、店員たちの冷めた視線を浴びながら
懸命に特売所を
設けていることだろう。

店長の
あの嬉しそうだった顔を
曇らせたくない。

特設会場を設けてまでして
特売が首尾よく進まなかったら
それこそ店長の立つ瀬はない。

山ほどのケーキが売れ残り、
店員たちに蔑まれ
会長に叱られている・・・。

そんな
途方に暮れた店長の姿が
目に浮かんだ。

”着替えようっ・・・
 お約束したんだからっ・・・”

着替えようっ!!


幸絵の決心は固まった。

彼女自身、
気づいていないのかもしれないが
彼女は他人の悲しみや辛さを
自分のことの如く
また、それ以上に
悲しく、辛く、
感じ取ってしまう・・・。

店内を挟んだ更衣室に
移動するまでの時間はない。

身体の線が際どく顕われる、
スカートの丈が短い衣装への躊躇は
女性であれば
必ず起こす
ごく当たり前の迷いだ。

それに時間を
奪われてしまったことは
致し方のないことだった。

しかし、
それをいまさら悔やんでも
それこそ致し方が無い。

ガタタッ・・・

幸絵は意を決して
サンタクロース衣装を乗せた椅子を持ち上げ、
会議室の隅に寄せた。

机の上に載せられた
まだ残っているクリスマスケーキの箱とコピー機の陰に
隠れる為だった。

恐らくは2~3分もすれば、
店長が特設会場を築き、
そこにクリスマスケーキを移し終えた店長が
残りのケーキを運ぶために戻ってくるはずだ。

”急がなくちゃ・・・”

ストア支給のジャケットとリボンを取り去り、
額を覆うヘアバンドを取り去った。

”でも、
 何か大事なことを
 忘れてるような気がするんだけど・・・”

なんだったかな・・・?

”なんだったかな・・・?”

あわてる幸絵にとって
もどかしいシャツのボタンを
ひとつひとつ外しながら
何か忘れているような気がしてならなかった。

時間に終われる中
幸絵はいつもは決して忘れることの無い
大切な気遣いを
疎かにしていることに
気づくことができていなかった。
 
-----------------------------------
<あとがき>

その為に
幸ちゃんはピンチを招くのでした。
がんばれ、幸ちゃん・・。

沢山の拍手、
ありがとうございました。
とても嬉しいです。

ふぃがろ



幸絵023『幸絵クリスマスの葛藤 幸絵の後悔』

サンタクロースの衣装は
帽子と上着とスカート、
そしてブーツ・・・、
全て赤が基調となる
見慣れたデザインだった。

「えっ・・・?」

幸絵が思わず声を上げたのは、
スカートを手に持った時だった。

えっ・・こんなに短いの・・・?


「こ、こんなに短いの・・・?」

椅子に置かれたままの時には
気が付かなかったが
その丈は普段はいている制服のスカートの半分・・・
いや、もしかするとそれにも満たない短さだった。

”これをはくの・・・?”

幸絵は困惑した。

上着も見た目こそ
柔らかそうではあるが
いかんせん化学繊維の
安っぽい生地で作られていた。

それは最初に触ったときに
判っていたのだが、
改めてこちらも寸法を見ると
ウエストは兎も角、
胸や張り出した腰を収めるには
小さなことを思わせた。

それを着たならば
化学繊維が引き伸ばされ
身体の線はくっきりと
表れることが明らかだ。

少し後悔・・・。


”店長、間違って
 子供用の衣装を買ってきて
 しまったのかしら・・・?”

今更ながら安請け合いしたことに
幸絵は後悔し始めていた。

”お手伝いはするけれど・・・
 ストア制服のままじゃだめかな・・・?”

幸絵は悩んだ。
それが単なる羞恥ではないことは
当の幸絵と愛する夫しか
知らないことだった。

-----------------------------

あとがき

幸ちゃん、どうする・・・?

Ps
拍手下さる方、
いつもありがとうございます。
とても励みになります。


ふぃがろ

幸絵023『幸絵クリスマスの葛藤 店長の冗談』

ガチャッ・・・。

「じゃあ店長・・・
 気をつけてくださいね。」

幸絵は会議室のドアを開け、
店長に台車に載せたクリスマスケーキを
運ぶように促した。

「うん・・
 幸ちゃん・・
 このお礼はきっとするから・・・。

 そうだっ、
 今度、食事でもいっしょに・・・。」

「・・店長、
 今はそれどころじゃないでしょ・・!」

幸絵は少しだけ眉をひそめて
店長を嗜(たしな)めた。

見送る幸絵

「・・ごめんっ。
 冗談、冗談・・・。」

幸絵は室山店長が
冗談を口にし、
そして笑みを浮かべたことが嬉しかった。

「・・うふふっ。
 さ、急いでくださいっ」

幸絵との会話が終わるのを残念そうにしている店長に
微笑を浮かべながら、
軽く手を振った。

ガチャリ・・・

幸絵は店長が廊下に出るとドアを閉め、
会議室に備え付けられた時計を見上げた。


時間がない

「え・・・っ
 もう4時過ぎてる・・・。
 早く着替えなくちゃ・・・。」

幸絵はサンタクロース衣装に
駆け寄った。

---------------------------------------
あとがき

幸ちゃんは次回、少し、後悔します・・・。
仕方ないのだけれど・・・。

ふぃがろ

幸絵022『幸絵クリスマスの葛藤 幸絵の提案』

「値段を・・・
 値段をどうすればいいかな?」

室山の心配は
ケーキを半額で売り出そうとしていたのを
幸絵に止められたことにあった。

「幸ちゃんの言うとおり、
 いきなり半額にしてしまったら・・・
 
予約のお客様も怒ってしまうし
 確かに来年からの
 予約も危うくなってしまうのは判る・・・

 けれど・・・」

室山は
幸絵の顔を伺いながら
自分の懸念を捲くし立てた。

「けれど・・、
 そのまま定価で売ったとしたら、
 きっと、売れ残ってしまうよ・・・。」

店長の慌てふためく声に
幸絵は優しく尋ねた。

「店長・・・
 クリスマスケーキのお店の
 儲けはどれくらいですか・・・?」

「えーと・・・
 どれくらいだったかな・・・・?
 た、確か、
 買値が売値の
 5割から6割くらいだったかな・・・?
 で・・え~と経費が・・・
 えーと・・・。」

問い掛けにしどろもどろな
店長に幸絵は優しく応えた・・・。

「店長・・・
 わかりました・・・
 うまくいくか
 保証は出来ないですが・・・。」

幸絵は自分の考えを
説明した。

店長、がんばりましょうっ!


「う・・うん、
 そうか・・・、
 で・・・でも・・・それで・・・
 うまくいくかな・・?」

「うまくいくかどうかは・・・
 私たちのがんばり次第ですよ、
 店長・・・!
 ねっ・・・?」

幸絵の笑顔は明るく
店長の不安を溶かすように輝いていた。

----------------------------

あとがき

ほんと、いい娘だね・・・。

ふぃがろ

幸絵021『幸絵クリスマスの葛藤 歓喜と不安』

「あ・・・
 ありがとう、幸ちゃん・・・。
ほっ、本当に助かるよ!!」

ケーキを台車に運ぶ
室山の声は歓喜に上ずっていた。

「いえっ・・・
 わ・・私こそ
 すみませんでした。」

テキパキ幸ちゃん

幸絵も
ケーキを台車に運びながら
自らの不義理を恥じていた。

”もっと早く
 判断すれば良かったのに・・・”

結局は自分の判断の遅さで
店長にも迷惑が掛かってしまうし、
悲しませることにもなる。

「さっ・・
 急ぎましょう・・・。」

1分でも時間は惜しい。
幸絵は台車に崩さないように
安全に積めるだけのケーキを載せた。

「それとこの部屋は暖か過ぎます。
 これを売り場に運んだら、
 残りのケーキを倉庫にお願いします・・・!」

「う・・うん、判った・・・。
 売り場はパン売り場の前でいいかな?」

「いえ・・・
 入り口付近にしてください。
 そう、予約のお客様の
 引渡しも一緒にそこに・・・。」

「え・・・?」

「一番目立つ場所で
 入ってくるお客様全員の目を惹く場所が
 良いでしょ?
 それに予約のお客様のケーキを見て
 興味を惹いてくださるお客様もきっと・・・。」

「あ・・ああっ、
 そうだね・・・その通りだ・・・。
 あっ・・・そうだ・・・。」

「え・・・・?」

歓喜に緩んだ店長の顔が曇った。

-----------------------------

あとがき

一度決めたら
”優柔不断幸ちゃん”から
”テキパキ幸ちゃん”に変身!!

幸ちゃんの活躍はまだこれから・・・。

ふぃがろ

幸絵020『幸絵クリスマスの葛藤 幸絵の決心』

そもそも幸絵には
無理だった。

悲哀に暮れている人を
放っておくことが出来る性分ではなかった。

自分の不義理に対して
嫌悪感を覚えたのも幸絵の生まれ持った
その正直さと優しさによるものであることは
言うまでもない。

ケーキ特売の手伝いを
店長にもっときつく強要されることを
無意識に望んでいることを
自分でも気付いていた。

”どうしようっ・・・。”

決して
強要されたわけではないが
店長の困惑した背中に絶えられなかった。

今また自棄になった店長は
自分の立つ瀬が更になくなるような
売り方すらしようとしている。

限界だった。

お手伝いします・・・。


「私・・・
 お手伝いします。
 その代わり、
  途中でも4時半には
   終わらせてください。」

愛する夫を優先したい、
子を宿したい気持ちは何よりも強い。

けれど、幸絵の性分から
店長を放っておくことは出来なかった。

思わず手伝うことを
店長に伝えた幸絵だった。

幸絵が恐れていたのは
時間のけじめができるかどうか、
それが幸絵は不安であった。

それは幸絵の優しさが
裏目に出たときの産物としか
言いようがない。

「終わらせて下さい・・・。」

の言葉は、
店長よりも自分に強く
言い聞かせていた幸絵だった。

-------------------------------------
あとがき

”優しさ”と”優柔不断”は似て非なるもの。
幸ちゃんはまだ、
その強さを持ち合わせていないのです。
難しいところですね。

ちなみに
前回『幸絵019』を抜いても
話は通じる展開になっていますね・・・(笑)。


ふぃがろ

幸絵019『幸絵クリスマスの葛藤 店長の迷走』

「いいんだ、幸絵ちゃん。
 ごめんね。」

室山は幸絵の方を向いて
小さく呟いた。

「・・店長・・・。」

「ごめんね、
 無理なこと言ってしまって・・・。
 大事な約束があるんだよね、
 旦那さんと・・・。」

「え・・・
 は・・はい・・・。」

室山は口元に寂しげに
微笑を浮かべ幸絵に詫びた。

そしてうな垂れていた姿勢を起こし、
幸絵に向かって力強く応えた。

「何とかしてみせるよっ・・・。
 大丈夫、これくらい・・・
 営業やってた時には
 これくらいのこと
 何度もあったしね・・・。」

何度もあったから
東京から戻ることになってしまったことに
室山は気付いていないようだった。

「店長・・・。
 ど・・どなたかに
 手伝っていただいたら・・・。
 あの事情を説明すれば・・・きっと。」
  
店長に対する他の店員たちの
心情については幸絵も判っていた。

しかし、
どうみても、
室山は強がっているようにしか見えなかった。

「だ・・大丈夫さ、
 僕一人で何とかする!!」

室山のプライドが
他の店員に助けを請うことを拒んでいた。

「さ、最後になれば
 半額でも何にでもすれば・・・。」

店長が半ば自棄(やけ)になってきているのが
幸絵にも判った。

「だ・・
だめですっ、店長。
 そんなことしてしまったら・・・。」

「え・・・?」

閉店間近に
数少なくなった本当に売れ残りのケーキを
裁くならともかく・・・

売り初めから
百数十個にも及ぶケーキを半額以下で
売り捌いてしまうようなしまえば
予約の客も腹を立てるだろう

更には
売れ残り特売を宛てにして
来年の予約は激減してしまうことを
幸絵は店長に伝えた。

”そうしたら、
 また、店長の立つ瀬が・・・。”

幸絵はそれを思ったが
それを伝えることは控えた。

「そ・・・そうか、
 ありがとう・・・。
 で・・でも、
 うん、何とかするよ・・・。」

震える指


幸絵が半額、それ以下の特売を
止めた理由を聞くと
室山は一瞬うろたえたが、
また無理に笑顔を浮かべて幸絵に応えた。

「大丈夫、
 な・・何とかするよ・・・。
 幸ちゃんは心配しないでいいよ。」

室山はまた
強がって見せた。

幸絵は
その震えた指先と声に
唇を噛み締めていた。

----------------------------------------------

あとがき

どうする幸絵ちゃんっ・・・!?
それでも、帰宅する?

ふぃがろ



プロフィール

ふぃがろ

Author:ふぃがろ
ふぃがろです。
よろしくお願いします。

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