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幸絵030『クリスマスの葛藤 嘘でも真実』

「それ、本当なの・・・
 幸ちゃん・・・?」

滝沢は幸絵のミスであるという
言葉を疑った。

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「ほ・・本当です・・・
 私が店長からの指示で
 予約と当日販売のケーキを
 メーカーにお願いしたんです。

 その時・・・
 予約の数量を当日数量に
 ダブらせてしまって・・・

 すみませんでした・・・
 結局は皆さんにご迷惑を
 お掛けするようなことになってしまって・・・

 本当にごめんなさい・・・。」

幸絵の嘘は、
他人に嘘と思わせない。

何故なら、
本気で彼女は自分の過ちとして
償っているからだ。

出入り口付近で販売することを
提案したのは幸絵であり、

もう少し、思慮深く
滝沢たち店員にも話すべきだったのだ。

何より室山店長を助けるはずであったことが
今は彼を困らせている・・・
その気遣い、配慮の無さが
この事態を招いていることを
痛烈に感じていた。

「本当に、この店長が・・・?」

訝しげに滝沢は尋ねた。

「は・・はい・・・。
 店長にもご迷惑をお掛けして申し訳ありません。」

「あ・・ああ、いいよ、
 ・・気にしなくても
 ・・失敗は誰にでもあるものさ・・。」

「・・ありがとうございます・・・。」

幸絵は二人に向かって頭を下げた。

「で・・・どうするの?
 安売りでもするの?
 予約のお客も黙ってないわよ・・・。」

店長のアイデア


「・・・はい、
 それも店長がこんな方法で・・・って。」

幸絵は
自分が思いついた販売方法を
二人に話した。

「ふーん・・・、
 そんな方法をね・・・この店長が・・・?」

「はい、
 ・・・ですよね、店長?」

「ん・・・、
ああ・・・
そう・・そうだね。」

一瞬考慮した
滝沢女史が幸絵に向かって呟いた。

「で・・・私たちは
 何をすればいいの・・・?」

しょうがないわねとばかりに
その顔は微笑んでいた。

<あとがき>

よかったね、
幸ちゃん。

次回はやっとサンタさんだ・・・。

もう2月だと言うのに。
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幸絵029『幸絵クリスマスの葛藤 嘘』

「ごっ・・ ごめん、幸ちゃん!
 着替えてるなんて
 思わなかったから・・・!」

謝罪しながらも
店長の室山の視線は
しゃがみこんだ幸絵の白い肌を追っていた。

息を呑み幸絵の方に
近づこうとしている様子に
滝沢は・・・

「ふーん、まあ、
 そんなとこか・・・?」

と呟きながら
彼の前に立ちふさがり、
指をドアに向けながら、

「ほらっ!
 出てってくださいっ若旦那っ!

 それとも、もっと
 幸ちゃんの肌を覗きたいんですか?」

悟った笑み


店員たちは陰で
二代目である室山のことを揶揄して
そうして呼ぶ。

面と向かってそれをいえるのは
もちろん、滝沢だけである。

「い・・いや、
 そ・・そんなことは決してっ!」

「セクハラで訴えられたいんですかっ?」

「ひえっ・・・。」

店長は慌てて
二人に対して背を向けた。

その瞬間、
滝沢はちらっと幸絵のほうを見て
微笑んだ。

「た・・滝沢さん・・・。」

滝沢さん・・・


滝沢のその合図で
店長との仲が彼女が疑うようなものではないことを
理解してくれたのを感じた。

「ほらっ・・・
 若旦那っ、行くわよっ・・・!」

滝沢は室山の背中を押した。

「う・・うん、でも・・・。」

「この積まれたケーキのことでしょっ!?」

「えっ・・・?」

滝沢の言葉に幸絵と室山は同時に声を上げた。

「こんなに仕入れちゃって・・・。」

侮蔑の目を向けながら
滝沢は室山に呟いた。

「それで幸ちゃんに
 応援頼んだんでしょ・・?」

「・・・!」

室山は背中を向けたまま
身体を一瞬震わせた。

滝沢は鋭く
そのいきさつを言い当てていた。

「ほらっ!」

バンッ!

肩を更にすぼめた室山の姿に
確証を得た様子の滝沢がその背中を叩いた。

「ほらっ、若旦那、
 みんなに説明してもらいましょうか?」

滝沢の口元に浮かべた笑みは
幸絵に向けた微笑とは明らかに違い、
二代目店長を追い込もうとする
意図が伺えた。

常の言動がいけすかないと
店員たちに嫌われている室山だった。

”ああ・・店長・・・。”

室山の辛そうな表情に
気持ちは居た堪れなくなり、
思わず幸絵は滝沢に向かって叫んだ。

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「あ・・あのっ、
 滝沢さんっ!
 わ、私が悪いんです。

 私が発注を間違えたから・・・

 店長が・・・
 店長が何とかしようって・・・
 
 それで・・・
 店長が・・・。」

幸絵は室山のために
叫んでいた。

<あとがき>

幸ちゃんは
何故そんな嘘をつくのでしょう。

幸ちゃんは
本当に馬鹿なんです・・・、
悲しくなるほどにお人よしなんです。

ふぃがろ





幸絵028『幸絵クリスマスの葛藤 慌てたために』

特売会場を入り口付近に設営しながら
室山店長が店員たちに伝えたのは、

”とにかく、ケーキを持って来い!”

の一点張りだったと滝沢は声を震わせて
幸絵に息巻いた。

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「交換はパン売り場と
 お客様に伝えてあるから
 そんな指示には従えないって!
 怒鳴ってきたてやったわ!」

入店以来、
いつも幸絵には
やさしく接してくれる
ベテラン店員は怒りに任せて怒鳴った。

「問い詰めたら
 幸ちゃんっ、あんたがそうしろって
 バカ店長言ってたわよっ!!」

”ああ・・
 そうだった・・・”

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パン売り場の
店員たちの困惑した様子が目に浮かんだ。

口調を少し和らげながらも
滝沢は幸絵に問いただした。

「店のみんなも
 お客もとまどちゃってるよ・・。」


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「ご・・
 ごめんなさい・・・。
 わ・・私のせいで・・・
 皆さんにご迷惑を・・・。」

幸絵は自分の配慮の無さ、
浅はかさを心から滝沢に詫びた。

「全く・・・
 あんたらしくも無いっ・・・!!」

滝沢は
幸絵の普段の働き振りや心遣いを
誰よりも評価していた。

「それに何・・・
 こんなところで
 裸になって・・・
 まさか、幸ちゃん
 あんた、あの店長と・・・。」

「いっ・・いえ、
 決してそんなことは・・・。」

夫一筋に愛する幸絵にとって
思いも掛けない
疑いが掛けられようとしたときだった。

バタンッ・・・!
ドタタタ・・・!

駆け込む店長


「きゃっ・・・!
 てっ・・店長っ」

「だ・・だめだ、
 ゆっ・・幸ちゃんっ、
 だ・・誰も言うことを聞いてくれないっ・・・!
 わっ・・・」

扉が開き、
嘆きながら、室山が駆け込んできた。

「なに、あんたっ
 ノックもしないでっ!」

怒鳴る滝沢の声に
身を怯ませた店長の目から隠れようと
幸絵はその場に身を伏せたのだった。

<あとがき>

幸ちゃん、
ますますピンチッ・・・!

申し訳ありません、
PCがクラッシュしてしまいました。
今もだましだましの状態です。

拍手を頂きながら
申し訳ありません。

ふぃがろ

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ふぃがろです。
よろしくお願いします。

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